その歌声で人々を魅了するAimer「声が出なくても歌うことが嫌になることはありませんでした」

Aimer,インタビュー

『六等星の夜』でのデビューから6年、楽曲リリースごとにその歌声でリスナーのみならず著名アーティストたちをも魅了するAimer(エメ)さんにchスタッフがインタビュー。

悩みながら一歩ずつ歩んでこられたAimerさんが、高校生に贈ってくださったメッセージ!

取材:ch STAFF かな(高3)・ふみか(高2)
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インタビュー

Aimer

高校の放課後の教室で弾き語りをした時
友だちが涙してくれた光景が忘れられない

▶まずはニューシングルに収録されている3曲について教えてください!

Aimer 『ONE』は、前回リリースしたベストアルバムに収録していた『zero』から続いています。ライブでもっと盛り上がれる可能性を増やしたいなという気持ちもあって、これまでにないアップテンポで踊れるような“新しい一歩”といった曲です。2曲目の『花の唄』は、梶浦由記さんにプロデュースしていただいた、深みに沈んでいくような曲。ここまで歌詞やメロディーから女性的な狂気を感じる曲は初めてで、嬉しかったです。

▶3曲目の『六等星の夜 Magic Blue ver.』は原曲と全然雰囲気が違っていますね!

Aimer とても思い入れのあるデビュー曲でもあるし、ライブでもずっと歌っている曲なのですが、普段ライブではピアノとふたりで歌っているので、ある意味今回は、よりライブバージョンになっていると思います。

▶15歳の時に喉を壊されて声が出ない時期があったとお聞きしたのですが、中学生の頃から歌われていたのですか?

Aimer 歌うことは小さい頃からすごく好きで、クラシック・ギターを習っていたので、弾き語りで学校のベランダなどでも歌っていました。当時はアヴリル・ラヴィーンの声が好きでコピーをしたり。

▶半年も声が出ない時期が続いて、高校生の頃だったら辛くなかったですか!?

Aimer 筆談でコミュニケーションを取っていたのですが、音楽の授業で歌えないのが悲しくて授業中に泣いてしまったこともありました。お医者さんから沈黙療法しかないと言われてずっと喉を使わずにいたのですが、出そうとしても出なかったりという繰り返しで、結局半年ほどかかって…。もともと喉が弱いので、また声が出なくなったらどうしようという不安とは今でも闘っています。

▶その時、歌うことが嫌になったりはしなかったですか?

Aimer それはなかったですね。もともと私は追求していくことが好きで、考えを深めて自分の価値観を見つけていくことが好きなので、歌も同じで、頑張った分だけ自分の納得のいくものになっていくことがとても楽しいです。

▶高校時代で印象に残っていることって何かありますか?

Aimer 高校でいろんな気持ちを抱えていた頃に、放課後の教室で私が弾き語りをして歌ったら、友だちが涙を流してくれたんです。教室にはふたりきりで、ベランダの向こうに夕焼けが見えて、カーテンが風でひらひらしていて…その光景は今でもよく覚えていて、その時に言ってくれた「誰かの歌を聴いて泣いたのは初めて」という言葉にとても後押しされました。

自分の感覚を信じて好きなものを増やせば
自分がどんな人間かが見えてくる

▶Aimerさんの歌詞がすごく好きです。言葉はどんな風に集められているんですか?

Aimer 小さい頃から本を読むことも文章を書くことも好きでした。パソコンで書くのではなく、ペンを握って手で書くことが好きで。日記は幼稚園頃からつけていて、もう50冊以上あるかもしれません。高校生の頃は、学校の狭い世界の中で息苦しくて悩むこともあったので、そういった気持ちを書いたり、読んだ本の文章を書き留めたりもしていました。きっと高校生だったら、「本を読みなさい」って言われる時期ですよね?

▶そうなんです! 今学校で夏目漱石の『こころ』を読まされています(笑)

Aimer 『こころ』は思春期に読んで衝撃を受けたのですが、私はとても大好きですね。好き過ぎて、主人公と友人が歩いている東大の近くの道を実際に歩いてみたりしましたよ(笑)

▶やっぱり、難しい本も読んでおいた方が良いですか?

Aimer 読まなきゃいけないと思うよりは、自分が興味が湧きそうかもと思うものに手を伸ばせばいいと思います。何か惹かれるな、と思う感覚に敏感になっていくと感性が磨かれて、自分が好きなもの・嫌いなものがわかってくるし、自分自身がどういう人間なのかがわかってきます。本も、音楽も、映画もそう。そうやって好きなものをひとつでも多く探していくといいと思います。私自身、好きな作品に触れることで自分の世界はどんどん広げられるんだと感じる瞬間が何度もありました。高校生の頃は友だちの言葉や流行りに左右されることもあると思いますが、自分の感覚を信じてあげてください。

Aimer

エメ
’11年9月、シングル『六等星の夜』でメジャーデビュー。歌の向こう側にあるストーリーを彷彿させる、類まれなる歌声で聴く人々を魅了する。高校生の間では’16年8月にリリースされた野田洋二郎(RADWIMPS)楽曲提供&プロデュースの『蝶々結び』が話題に。’17年5月には初のベスト『blanc』『noir』を2枚同時リリース、8月29日に日本武道館公演を成功させている。

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2016.02.26
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