『ナラタージュ』大阪舞台挨拶レポ|行定監督「芯の強さや歪みがあるからふたりの将来が楽しみ」

ナラタージュ,行定勲,松本潤,有村架純,坂口健太郎

【大ヒット御礼舞台挨拶】有村架純×坂口健太郎×行定勲監督 登壇!

究極の恋愛映画『ナラタージュ』に出演し、プライベートでも仲が良いという有村架純(工藤泉役)、坂口健太郎(小野怜二役)、そして行定勲監督を迎え、大阪にて舞台挨拶を実施。

その模様をchスタッフがレポートします!

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映画

ナラタージュ

何度も何度も台本を繰り返し読むうちに
小野怜二をすごく救いたくなりました(坂口)

ナラタージュ,行定勲,松本潤,有村架純,坂口健太郎

MC 有村架純さん、坂口健太郎さん、行定勲監督です。どうぞお越しください!

有村 こんにちは。泉を演じました有村架純です。今日は地元関西、大阪で舞台挨拶ができてすごく嬉しいです。少ない時間ですが、楽しんでください!

坂口 こんにちは。おおきに。(会場から歓声)今日は監督からの演出で、僕は関西弁を、ということになっていました。ということで、小野怜二役を演じさせていただきました坂口健太郎です。すごく温かい声援をいただいて、ほんまに嬉しいです(笑)。よろしくお願いします。

行定 おおきに(笑)。これしか言えないですけど。天気も良いのに映画館に足を運んでもらって、またこの映画を選んでいただいたことを非常に嬉しく思っております。ちょっとね、息苦しい映画だったとは思うんですけど、楽しめましたでしょうか? (会場から拍手) ありがとうございます。素晴らしい俳優たちの演技があってこの映画が成り立ってると思います。今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。

MC ありがとうございます。まずは、有村さん、泉ちゃんを演じてしんどかったですか?

有村 しんどいし、苦しかったです(笑)。思い返せば愛おしい時間だったとは思いますけど、当時はとにかく毎日が一生懸命で、その1ヶ月ちょっとの記憶があまりなくて。今、改めて、あんなこと思ってたなとか、こんなこと思ってたな、っていう感じです。

MC 恋をする女性の気持ちを細やかに描いてらっしゃるので、演じる上でもすごく気を遣われたと思うんです。そこに登場する小野くん。小野くん! あかんよ〜! あれは。(会場爆笑)

坂口 ほんとすみません(笑)。でも、僕は少し小野くんの気持ちがわかるっていうか。

有村 え?! 危ない!

坂口 危ないですか? でも、すごく一生懸命、泉を愛するじゃないですか。僕もそうだけど、たぶんあるところで抑えちゃう感情をもう一段階出しちゃう男の子なんですよね。だから僕も最初に台本を読んだ時はそれこそ本当に怖くて冷たい男の子だなって思ったんですけど、何度も何度も台本を繰り返し読んでいくと、すごく救いたくなるというか、なんかそんな印象を持ちましたね。

架純ちゃんの顔がもう本当にブサイクで、
すごく嬉しかった(行定監督)

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MC 男性女性いろんな意見が出てくる映画なので、みなさん、ご覧になった後にいろんな人とお話されると思います。ところで監督、このおふたりのシーンというのはどんな感じで撮影を進められましたか?

行定 坂口は意外と伸び伸びとやる人で、掴みどころはないんだけど非常に可能性を秘めたポテンシャルが高い人で。一方、架純ちゃんはね、完全に信頼度の高い芝居なんですよ。芝居の芯がすごい強いから本人の芯も相当強いんだと思うんですよね。頑固でしょ?

有村 頑固です(笑)

行定 絶対、頑固なんですよ。こんなかわいい顔しててね。でも日本映画史の結構真ん中にいる人だと思いますよ。この映画で、一見清純派なこの人をこの役で汚したいと思ったのね。だから有村架純はピッタリだと。泉も清純派だけど、本質的には頑固だし、芯が強いから。それがあるんで、逆に坂口の役はどんなにでもできる可能性があったからあんまり言わなかったんです。彼ね、ちょっと体が曲がってるんですよ。スタイルはすごくいいんだけど、頭が曲がってるんだよね。バイクのシーンでヘルメットが深く入らない。

坂口 そうですね。頭の左前あたりが少し出ていて。僕、猫背だし、肩甲骨も出てるんです。まだ撮影が始まって間もない頃だったんですけど、監督が「いやぁ〜、坂口くん! いいね、歪んでるね」って、その歪みをすごく褒めてくださったんですよ。

MC えぇっ?!

坂口 その歪みを褒めてもらうことってあまりなかったから、新鮮ですごく嬉しいなぁと思って。

行定 “歪んでる”というのは、映画の演出家としてはすごくそこを生かしたいなって思っちゃうのね。芯の強さや歪みが明確にあるから、このふたりは将来楽しみだね。一緒にやっていて楽しかったですよ。

MC 有村さんは、監督から「綺麗だね」と言われただけじゃなかったみたいですね。

有村 はい、なんかブサイクって。

MC そんなこと、言われはったん?失礼ですねえ(笑)

有村 いやいや、私はすごく褒め言葉として嬉しかったです。

行定 だって映画ですごい顔してたでしょ? 架純ちゃんの松本くんへの目線で松本くんがうなだれてね。イラッとさせるでしょ? あれは愛が深いがゆえに苛立ちを感じている、隠せない顔ですよね。あの顔って指示されてもできないから、芝居で自然とその感情が出ている。その時の顔がもう本当にブサイクで、すごく嬉しかったです。やっぱり綺麗な子がブサイクな顔をする、こう少しだけ崩れたのを隠そうとするとか、その生々しさだろうなぁ。

ちょっと疑問なんですけど、
“健ちゃん”って呼ばれてるんですか?(有村)

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MC さて、有村さんと坂口さんはとっても仲が良いと、今朝もテレビ番組でおっしゃってましたが、有村さんからご覧になって、坂口さんはどんな方ですか?

有村 一見、無口そうに見えるんですけど。まあ、決して口数が多いわけではないけど、すごくひょうきんで、陽気で、楽しい人です。

MC いいですね!

有村 (笑って頷きながら)でも、突発的に変なことを言ったり…。

坂口 (マイクなしで)ほんと?(マイクを通して)すいません、マイク使わなくて。

有村 そういうところを見ると、監督もおっしゃったように、掴みどころがないな、と思います。

MC なるほど。では、坂口さんからご覧になって有村さんはどんな方ですか?

坂口 監督がおっしゃっていた芯があるっていうのは、僕もすごくわかるな。いろんな面を持ってる気がするんですよ。芯があり、でもすごく儚げにも見えるし、すごく健気な女性にも見えるし、それこそ、怖い女性にも見えるし。プライベートでも仲は良いんですけど、本当の架純ちゃんを僕はどこまで知っているのか、っていうのはわからないですね。

MC お互いに未知数なところがあるっていうのは、またこれからいろいろとお話しする上でも面白いかもしれませんね。映画の中では坂口さんは、京都の出身の小野くん役として京都弁をしゃべっていらっしゃいまして。すごいお上手ですよね。私、関西の方かと思いました!

坂口 (照れながら)いや、僕は…。

MC ご出身じゃないんですよね。(会場笑)ところで、大阪のイメージはどうですか?

坂口 やっぱり楽しくなりますね。言葉では表現しにくいところもあるんですけど、大阪の方は温かく迎え入れてくれる感じがして、すごく楽しい時間を一緒に共有させてくれるような印象があります。

MC ありがとうございます! 嬉しいですね。

坂口 いや、そんな…。(有村の後ろへ隠れる)

MC 隠れないで。(会場笑)兵庫県ご出身の有村さんはこうして関西に帰って来られていかがですか?

有村 ホームって感じがします。関西弁でしゃべろうと思ったらいくらでもできますが、でも周りの方が関西弁じゃないと、やっぱり出ないんですよ。

坂口 せやな!

有村 せやねん!(会場笑)だから、東京でお仕事してても、こうやって標準語になってしまうのが、“東京に染まっちゃったのかな” ってちょっと寂しくなっちゃいます。

MC そろそろ残念なことにお別れの時間が近づいて参りましたので、最後のご挨拶をお願いいたします。まずは、有村架純さん、お願いします。

有村 ちょっと疑問なんですけど、(フォトセッション中、坂口に「健ちゃん、大好き!」という声が客席から飛んでいたことを受けて)“健ちゃん”って呼ばれてるんですか?

観客 健ちゃん! 健ちゃん!

坂口 そうなんです。いつの間にか“健ちゃん”になってて。

有村 そうなんですか(笑)。あの、みなさんが来てくださって嬉しいです。今後、この映画がたくさんの方に届くように祈っています。ありがとうございました。

(会場拍手)

坂口 すごく温かい雰囲気で楽しい舞台挨拶になりました。この作品は、人間誰しもが持っている愛のきれいな部分ももちろんあるけど、苦しみだったり悲しさだったり、根底にあるどす黒いところまで正直に描いた作品です。賛否両論ある作品だと思うし、観た方によって受け取るものが違う作品だと思うので、「面白かったよ」って言ってもらって、またそこで『ナラタージュ』の話をしていただけるとすごく嬉しいなと思います。今日はありがとうございました。

(会場拍手)

行定 この作品は10年以上かけて企画をしました。松本くんをはじめ、架純ちゃん、坂口くん、この三人が揃わなかったらこの映画にならなかったなと思います。12年かけて良かったなと思える作品になりました。今、余韻に浸っている方もいらっしゃるでしょうし、いろんな感情がたぶんあると思うんです。なんかね、関西でキャンペーンをした時に記者の方たちがめちゃくちゃ熱かったんです。それぞれ思ったことを全部しゃべるんですよ。そんなふうにそれぞれ違っていていいし、それで盛り上がって、また別の人の言うことを聞いて“ああ、なるほど”と思いながら、またこの作品を観ていただくと、この映画は大ヒットする、というですね。是非、口コミで広げていただければなと思います。本日はどうも、ありがとうございました。

MC みなさん、ありがとうございました。

ナラタージュ

  • 原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)
  • 監督:行定勲
  • 出演:松本 潤、有村架純、坂口健太郎/市川実日子、瀬戸康史
  • 主題歌:『ナラタージュ』adieu(ソニー・ミュージックレコーズ)
  • 配給:東宝、アスミック・エース

STORY 大学2年生の春。泉(有村架純)のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山(松本潤)から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、孤独な泉に居場所を与え、救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。ふたりの想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようと決意した泉は、自分を想ってくれる大学生の小野(坂口健太郎)との幸せに傾きかけるが、ある事件が起きる…。

10/7(土)公開

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©2017「ナラタージュ」製作委員会

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2016.02.26
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