社長に会いたい|ウルフルズやSuperfly、カノエラナが所属するタイスケの森本社長に高校生直撃

ウルフルズやSuperfly、カノエラナが所属する株式会社タイスケの森本泰輔社長

高校生にも人気のSuperflyやカノエラナさんらが所属する音楽プロダクション「タイスケ」。

始まりは音楽業界未経験の森本社長と、ウルフルズとの二人三脚の下積み生活だった!?

社長に会いたい 第26回

株式会社タイスケ
森本 泰輔 社長

Q1. タイスケを始められたきっかけは?

27年前にウルフルズというバンドと一緒に大阪から出てきたのが始まりです。まだ無名の4人が、「東京に行って日本一になりたい」と言うので、当時の東芝EMIと契約して、1台のバンに鍋釜・布団を積んで5人で大阪から出て来ました。

職業が「音楽」と言うと、アパートを借りられなかった時代。僕は34歳。4年後に『ガッツだぜ!!』という曲でミリオンブレイクして、アルバム『バンザイ』が120万枚売れたのですが、そこまでは本当に大変でした。

Q2. 成功までの道のりを教えてください!

最初の2年間はレコード会社から援助金をもらったので、メンバーにお給料を月15万円ずつ渡せましたが、その後はストップ。トータス松本君は雑誌で連載のマンガと記事を書いて、ギターのケイスケ君はレンタルビデオ屋で、ドラムのサンコンは深夜のマクドナルドの清掃…とアルバイトをしてもらうようにして。

とにかくお金がないから、例えば大阪のNHKのラジオに出演させてもらっても、帰りの電車賃がなくて大阪の実家に待機してもらったり、レコード会社では、エレベーターは売れているスターさんが優先なので、「君! 非常階段で降りて!」と言われたりね(笑)。

世の中はすべて数字で査定され、売れた順で動いています。全員が寝ずに頑張っているのに、その中のひとりだけが栄光の場所に行くような世界です。

Q3. 社長はどんな高校生でしたか?

僕は進学校に通っていたんだけど、受験勉強はせず、3年生の秋頃まで部活でラグビーをしていました。キャラクターは今と同じで、変わっていてよく喋る子。アメリカのロックにハマったのもその頃でした。

本当は落語家か漫才師になりたかったんだけど、当時は中学を卒業して弟子入りするような世界だったので、一応大学に入って。それから日本の大学は中退して、アメリカの大学に1年通って、25歳から5年間ニューヨークに行きました。

Q4. なぜ起業しようと思われたのですか?

僕の場合は崇高な思想があったわけじゃなくて、僕みたいな変わった人を雇う人がいないんですよ。だから自分でするしかなかったの。

ニューヨークから帰ってはじめに作ったのが、空間プロデューサーとしてクラブや飲食店をプロデュースする会社。「5番街にあるライムライトという教会は、平日の夜、場所を貸してディスコにしている」とか、ニューヨークで見てきたお店の話をしていたら、それが仕事になっていきました。

その世界では当時大阪で一番になったので、もっと日本のトップに挑戦したいと思って、音楽の道で東京に出たんです。

Q5. 高校生にメッセージを

みんなと同じことをしないでください。100人100様。自分にはどこに才能があるのか、逆に何が足らないのか、どこを鍛えたらいいのかということを知ってください。自分が自覚する悪いところというのは、決して悪いことではありません。周りの友だちと比べて自分を卑下してしまわず、自分だけに見合った道を見立てることが大切です。

あと、社会に出てお金をもらう仕事をする時に大事なのは、「適応力」と「柔軟性」です。これが養われるためには、苦労しかありません。生まれ育ちは関係ないんです。どこの有名な学校を出ていようが、その能力を強烈に持っていないと乗り切ることはできません。僕も若い頃からいろんなことをして苦労してきたことが全部今の仕事に役立っています。

森本社長にお聞きした
社長になるために必要な3つのこと

  1. 夢を持つこと

    まず夢がなかったら何も始められません。僕らも「東京に行って音楽でスターになるんや」という夢があったから、周りから何を言われても乗り切れました。

  2. 忍耐ができること

    売れているアーティストはテレビでもラジオでも引っ張りだこ。売れないアーティストは、邪魔者扱い。でも、当然なんです。だから普通の忍耐ではありません。

  3. 夢が叶った時に思い切り喜べること

    特に音楽や芸能は、世間から見向きもされず、バカにされる売れない時代を経て、夢が叶った時には思い切り喜ぶことが大切です。喜べない人はダメです。

ウルフルズやSuperfly、カノエラナが所属する株式会社タイスケの森本泰輔社長

森本 泰輔

Taisuke Morimoto
’56年、大阪府出身。20代後半に5年間のニューヨーク生活を経て帰国、空間プロデューサーとして成功するも、まったく素人の音楽業界にゼロから飛び込み、’91年にタイスケを設立。共に大阪から上京したウルフルズを東芝EMIからデビューさせ、4年後、『ガッツだぜ!!』が爆発的ヒット、アルバム『バンザイ』が120万枚のミリオンブレイク。現在はウルフルズの他にSuperfly、カノエラナら、全5組のアーティストが所属する。

取材を終えて

ch STAFF
かな
高3
まるで落語家!?と思うほどおもしろい社長のお話。私は将来はプロデューサーを目指しているので、不安もあったけど、やっぱり突き進もう!と気持ちを固めることができました。
ch STAFF
はる
高1
森本社長のお話は、きっとこれから進路を決めていくどんな高校生にも響くと思います。私もいろんなことに挑戦して将来の可能性を広げたいと思いました!

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