社長に会いたい|「社会の無関心を打破する」“スタディツアー”を企画するリディラバ安部社長

株式会社Ridilover(リディラバ),安部敏樹,インタビュー,社長に会いたい

体験することで社会問題を身近に感じられるスタディツアーを企画。

社会の無関心に斬りかかる、株式会社Ridiloverの安部社長にchスタッフがインタビュー!

社長に会いたい 第24回

株式会社Ridilover(リディラバ)
安部 敏樹 社長

Q1. どんな会社か教えてください!

社会問題を身近に感じてもらう機会(=スタディツアー)を作っている会社です。今は200個くらいのテーマで展開し、一般のお客さんや中学高校の修学旅行向けに提供したり、企業の研修や国の政策のリサーチに使ってもらっています。

例えば社会の教科書でさまざまな社会問題を学んでも、それを読んで「よし、解決するぞ」とはならないと思うんです。だから社会問題を可視化して、みんなが関わって学べる環境を作ることが大事だと思っています。

Q2. 事業のアイデアはどこから出てきたのですか?

僕が大学生の頃、ダム建設の問題で国と地域が揉めていた時がありました。僕はそれをニュースで見て、ダムのことについていろいろ調べたのですが、現場を見ないとわからないことはたくさんあるなと思い、大学の友だち30人くらいを集めてツアーを組みました。

一緒に行った友だちはダムの問題よりもバーベキューや温泉を楽しみに行ったと思いますが、関係者に話を聞いたり体験してみると彼らにもダム問題に関心が生まれました。その時に、このスタディツアーに可能性を感じたのが始まりです。

Q3. 高校時代の経験で今につながっていることは?

僕の原点は高校時代だと思っています。中高時代はまったく誇れるようなものではなく、あまり学校にも行かず非行に走っていたのですが、高校2年で自分が周りに心を開くようになると、周りも僕に関心を持ってくれるようになりました。それがすごく嬉しかったんです。人って無関心が一番辛いですから。周りの環境次第では、本当に無気力になってしまいます。

スタディツアーで現場を回っていると、社会的な弱者の方々も、当時の僕と同じように社会が自分たちの問題に興味がないと感じているように思いました。僕がまずその問題に対して社会が無関心であるという構造を変えたいと考えるようになったのは、自分の中高時代の実体験があったからです。

Q4. 高校時代に「ドラゴン桜」を体現されたとか?

僕は大学付属の高校に通っていたのですが、高校3年の春にクラスのホームルームで担任から「安部は大学に上がれない」と言われました。するとクラスメートが面白がって、「安部を東大に入れよう」と盛り上がり、そこからはまるで「ドラゴン桜」でした(笑)。偏差値が20~30しかなかったのですが、英語のbe動詞から1年本気で勉強して。

ただ、センター試験が過ぎたあたりで「これは本当に行けるかもしれない」となった頃、友だちから毎日「サッカーしよう」って電話がかかってきて、逆に足を引っ張られましたが(笑)。その年は10点足らず、次の年に東大に合格しました。

Q4. これからの時代に必要な力って何だと思いますか?

問題を解く力ではなく、問題を作る力、問題を見つける力だと思います。また、問題を解決する時に、現場で起こっている問題点とそれを俯瞰して社会としてどういった問題であるのかを正確に捉える力が必要です。

例えばLINEイジメがあった場合に、ミクロな部分だけを見るのではなく、それが特殊な例なのかよくある事例なのか、コミュニケーションツールの変化という時流を見ながらマクロな視点で判断できなければいけません。

そういった力は、これからの世代が力を発揮できる部分なのではないかと思っています。あとはプレゼンテーション力やプログラミング力も付けていくと良いと思います。

安部社長にお聞きした
社長になるために必要な3つのこと

  1. 理念があること

    この活動は「社会問題に対する無関心を打ち破る」という理念実現のために立ち上げたので、どんな時もこの理念だけは曲げることはできません。

  2. 頭を使って行動を起こすこと

    「社会を塗り替える速さで仕事をする」ためには、やみくもに動くのではなく、充分に頭を使って一番良い行動を取っていく必要があります。

  3. 検証してみること

    全スタッフに伝えている「リディラバ行動7原則」のひとつ。僕は、悩んで立ち止まっている暇があるなら、実際に検証してみるべきだと思っています。

株式会社Ridilover(リディラバ),安部敏樹,インタビュー,社長に会いたい

安部 敏樹

Toshiki Abe
’87年、京都府出身。’07年、東京大学文科Ⅱ類入学。大学在学中の’09年に、社会問題の現場に自分の目で触れるスタディツアーを企画。ボランティアとして活動した後、’13年3月に株式会社Ridilover(リディラバ)を設立。TVにも多数出演。インターン生も随時募集している(年齢不問、面談あり)。

取材を終えて

ch STAFF
ゆうき
(高1)
今年の元日に放送されたEテレ『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』スペシャルに出演されているのを見て、すごく興味を持ちました。自分たちの事業を通して本気で社会を変えようとする熱意と能力溢れる社長さんでした!

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2016.02.26
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