社長に会いたい|あなたの「よく使う言葉」から企業の「マーケティング分析」まで可視化

ユーザーローカル 伊藤社長

下のツイートのような「SNSであなたがよく使う言葉」の分析・可視化ツールを作った会社。

「解析ツール」で企業のマーケティング分析をするユーザーローカルの伊藤社長にお話を伺いました!

社長に会いたい 第22回

株式会社ユーザーローカル
伊藤 将雄 社長

Q1. どんな会社か教えてください!

マーケティングの分析をする会社です。企業が商品を売る時って、その商品をお客さんに知ってもらったり興味を持ってもらう工夫をして初めて売れていくんです。僕たちはその解析ツールを開発し、マーケティングを分析する仕事をしています。例えば自社の商品の強みと弱みを知りたい企業には、SNSで上がっている消費者の声(コメント)をシステムに入れ、自動的に言葉を分析して、ひと目でわかる形で集計します。

Q2. 起業された経緯を教えてください。

大学4年生の時に「みんなの就職活動日記」という就活口コミサイトを作りました。その頃はまだインターネットを利用している人は大学生のうちの5パーセントほどでした。当時は自分で会社を作ることなんて考えていなかったので、一生働ける大きな会社に入りたいと思って出版社に入り記者として働き、その後転職して楽天に入りました。仕事をしながらサイトの運営を続けていたのですが、インターネットが世の中に普及し始めてアクセス数が一気に増えたので個人ではできなくなり、会社を辞めて起業しました。

Q3. 一番の転機はいつでしたか?

出版社で働いていた26歳の頃、同期と沖縄旅行に行ったんです。その時に沖縄の泡盛(お酒)のお店がネット販売を行っていて、全国からかなりの注文があると聞いて「まさか!?」とすごくショックを受けました。当時はネットで物を買うことに対して、誰もが「本当に安全なの?」と疑っていた頃でしたから、普及するとは到底思えなかったんです。それからITベンチャーっておもしろいなと思って楽天に転職しました。楽天もまだ社員が50人ほどだった時代です。そこで三木谷社長から「モバイル版の楽天市場を作ってくれ」と言われ、当時の携帯はまだスマホもなく、モノクロ画面のガラケーの頃ですから本当に流行るのか半信半疑で取り掛かりましたが、今では月商数百億と言われていますから、自分の感覚がすべて正しいとは限りませんね。

Q4. 社長はどんな高校生でしたか?

アマチュア無線部で高校日本一を目指していて、授業が終わると部室に行ってこもっていました(笑)。あとは秋葉原にパーツを買いに行って、ラジオなどを作る電子工作も好きでした。小学生の頃からパソコンでゲームを作っていましたが、当時はインターネットがなかったので今のようにダウンロードができず、パソコンのゲームをするためにはゲームを買って来てインストールするか、専門の雑誌に書いてある長いプログラムを1文字も間違わないように自分で打ち込むしかなかったんです。そのおかげでプログラミングの仕組みがわかるようになりました。クラスにひとりくらいいたんですよ、オタクでパソコンめちゃくちゃ好きな男の子って。そのひとりでした(笑)

Q5. 将来起業を考えている高校生にアドバイスをお願いします!

高校生・大学生の頃は、いろんなことをしている人が評価されがちだと思います。例えば部活もしてバイトもして学外ではこんな活動もして、って。でも、将来ビジネスをしようと考えているなら、何かひとつ軸があった方が良いと思います。僕の場合は、コンピューターや機械が好きだったことですが、何かひとつのことに集中することが、いずれ強みとなってくると思います。

伊藤社長に聞く
社長になるために必要な3つのこと

  1. よく見ること

    ひとつのことを深く掘り下げてよく知ることが大事。何でもないように見えても実は役に立つものはたくさんあります。

  2. 早く動くこと

    逆に、世の中で流行りそうなものを見つけた時には早く動くことも大切。その時は人より早く調べて、いち早く動くこと。

  3. お金を貯めておくこと

    能力はもちろん大切だけれど、会社を立ち上げて自分のやりたいことをするためには、現実的な貯蓄をしておくことも必要。

ユーザーローカル 伊藤社長

伊藤 将雄

Masao Ito
’73年、千葉県出身。’97年、早稲田大学政治経済学部4年時に口コミ就活サイト「みんなの就職活動日記(みん就)」を立ち上げる。大学卒業後、一度出版社に就職した後、楽天株式会社でエンジニアとして働く。’02年に独立し、みん就を事業化。その後早稲田大学大学院でマーケティングを学び、’07年にユーザーローカルを設立。
http://www.userlocal.jp


取材を終えて

ch STAFF
ゆうき 高2
学生時代は幅広く体験している人が評価されがちだけど、軸を持って何かを突き詰めることも大事という言葉にはっとしました。たとえ評価されなくても自分の好きなことを追いかけることが将来に繋がるのだと思いました。
ch STAFF
かな 高2
年末に高校生のTwitterでも回っていた「2016年にあなたがよく使った言葉は」の分析ツイートのようなツールが、企業のマーケティングに使われていることに感動しました。オフィスは一面黒い壁でとてもスタイリッシュでした!

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2016.02.26
ユーザーローカル 伊藤社長