『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』造形美術監督|高校生に必要な2つの気持ち

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

「ハリー・ポッター」シリーズ全作で、小道具を手掛けてきた造形美術監督のピエール・ボハナさんが来日。

ものづくりへの意識や、最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』について、ch高校生スタッフがお聞きしました。

映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

造形美術監督 ピエール・ボハナ

映画より先に
ものづくりへの興味があった

 
▶ピエールさん、今回は何度目の来日ですか

初来日なんですが、なんでもっと早く来なかったんだろう?っていうくらい楽しんでいます。特に日本の工芸や素晴らしい巧の精神に感心しました。

▶ピエールさんは学生時代から映画界で造形美術監督になるという明確なビジョンをお持ちでしたか。

実は、今のような映画の仕事をしたいという意識はなかったんですが、とにかくものづくりには興味がありました。デザインのコンセプトを考えるところから始まって、実際に形にしていくまでの過程がおもしろいと思ったんです。

▶以前はどんな物を作られていたのですか?

車やボートを造っていました。その後、テレビ番組やCMの仕事を手がけるようになり、そこから映画の仕事へとつながっていきました。

▶どのような信念でお仕事をされているのでしょう?

質のいいものを作るためにベストを尽くすということです。小道具の仕事はだいたい50人体制でチームを組みますが、メンバー全員がそういう意識で制作にあたることが大事です。観客のみなさんに素晴らしい映画体験をしてもらうためには小道具も相当上質なものでなければならない。それはカメラに映った時の質感によって映画がより説得力あるものになるんですね。

▶造形美術監督になって、一番役に立った意外なスキルは何ですか?

話す力ですね。私はどちらかといえばチームをまとめるマネージャー的な立場なので、みんなが同じ方向に向かっていくためにコミュニケーションを取ることが大事な仕事になっています。チームの中では常に議論が繰り返され、それによってより洗練されたものが出来上がっていくのです。
 

ハリー・ポッターより時代を遡る
最新作の魔法の世界にも注目!

 

▶「ハリー・ポッター」シリーズに出てくる印象的な小道具である“ホグワーツの教科書”は本作にも出てきますか?

残念ながら登場しません。なぜなら本作はハリーたちより前の時代で、なんと主人公は教科書の執筆者であり、その人生を描いた物語なんです。そういう意味ではこれまでのハリー・ポッター作品を観ていなくても楽しめる映画になっていると思います。

▶では、最後に夢を追いかける高校生にひと言お願いします。

夢を追いかけるときに大事にしてほしいことはふたつあります。ひとつ目は、とにかく粘り強くその夢を追いかけていくことです。その過程で、いろんな壁やハードルがあり、それを乗り越えなければならない苦しい局面にさしかかることもあると思いますが、どうか諦めないでください。それは子供から大人になるための階段なんです。ふたつ目は、何か新しいことを発見する楽しみを持つこと。好奇心を持って物事に当たっていけば、それだけ充実感が味わえるし、1日が楽しくなっていきます。そういう気持ちをずっと忘れないようにしてくださいね。

 

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

STORY ハリー・ポッターと同じ魔法世界の物語が新たに生まれた。新しい主人公、ニュート・スキャマンダーは世界中を旅するスゴ腕の魔法使い。ハリーたちと同じ魔法学校で学び、優秀だけどおっちょこちょい。そして魔法動物(=ビースト)をこよなく愛する変わり者。世界中の魔法動物を調査するため不思議な魔法のトランクを持って旅に出た。そこで出会った仲間たちや奇想天外な魔法動物とともにニュートの新しい冒険が始まる!

  • 造形美術監督:ピエール・ボハナ『ハリー・ポッター』シリーズ他
  • 監督:デイビッド・イェーツ
  • 脚本:J.K.ローリング
  • 出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、コリン・ファレル、他
  • 配給:ワーナー・ブラザース映画
11.23(水・祝)全国公開

映画オフィシャルサイト

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取材を終えて…

ch STAFF
関西
ゆうちゃん
高3
英語はわかりませんでしたが、目からお仕事に対する情熱が伝わってきました。ピエールさんは造形美術監督ですが、作品中の小道具には注目してほしくなくて、小道具によって説得力のある世界を見てほしいと話されていたことが印象的でした。
ch STAFF
関西
あべジェニ
高3
笑顔が素敵な優しい方で、お話を伺っていてとにかく楽しかったです! 豊富な人生経験から、特にとにかく粘り強くやってみること、そして質へのこだわりを持て、というお話がとても印象に残っています。
ch STAFF
関西
たなかんぼ
高2
どんな仕事においても、自分の意見を正しく伝えるという点でトーク力がとても大事だと気づきました。

 
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