映画『少女』 三島有紀子監督から山本美月さんへ取材中に初めて明かされた秘密とは…

映画『少女』 山本美月×三島有紀子監督

現在公開中の映画『少女』。

湊なかえ(原作)×三島有紀子(監督)×本田翼×山本美月=4人の“女性たち”が仕掛ける、心の中に潜む女子高生の“闇”を艶美に繊細に描いた長編ミステリー!

主人公の女子高生・草野敦子役で福岡出身の山本美月さん、三島有紀子監督にch高校生スタッフがインタビュー♪

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映画『少女』

山本美月×三島有紀子監督

―脚本を読んだときの感想を教えてください。

山本「今まで演じてきた役柄と違うということと、これが映像になったらどうなるんだろうと思いすごく楽しみでした」

―今回2人の少女を演じた本田さんと美月さんは普段のイメージとは真逆なキャラクターですがお2人をキャスティングした理由を教えてください。

三島「本田翼さんを映像で見ていて、どちらかと言うと私は笑顔ではない方の彼女に魅力を感じたんですね。不機嫌で何を考えているか分からない由紀を本田さんみたいな方がやってくれたら面白いのではないかと思ったんです。敦子は基本的には明るくて元気で全国大会で優勝するような、ある種、上り詰めたような人だけど、転落していく。そして頭も良く美貌も持ち合わせている…って考えた時に山本美月さんが浮かんできたんです。敦子はイジメられる理由も自分がきっかけなんです。自分の失敗じゃなかったら敦子は跳ね返せるけれど、自分が失敗して傷ついたところをえぐってくるイジメにあっているということをリアルに演じてくれるんじゃないかと思いました。あとは、女子高生の青春時代の影を演じるにあたって、本当にそういうイメージの人が演じるよりも、実際はキラキラしている人にやってもらった方が多くの人たちに主人公たちに寄り添ってもらえるのではと思ってこの2人に決めました」

―敦子を演じるにあたって気をつけたことなどはありますか?

山本「敦子のような経験はないですが、全ての根底に由紀がいて、剣道でトップに上りつめてそこから転落した姿も由紀には見られたくなくて、とにかく由紀に嫌われたくないんですよね。こうやらなきゃという意識よりは、ただひたすら由紀のことが好きで、イジメられている自分も敦子に見られるのは嫌だ…など全ての中心に由紀がいるようにしたということがあります」

映画『少女』 山本美月×三島有紀子監督

―思春期や女性ならではの感情で、作品のキャラクターに共感した部分はありますか? また、おふたりはどんな高校生でしたか?

山本「私も筑紫女学園高校に通っていたので女子校だったし、高校時代にすごく仲が良い友達がいたんです。女子校という空間は映画の世界観に似ているのかなって思うんです。伝統のある学校で、女の子だけの空間、女友達に疑似恋愛のように依存する感覚があったので、友達にやきもちを焼いてしまうようなことはありましたね。高校生のときは演劇部ですごく地味な学生でした(笑)」

三島「こんなに可愛いのに? ネタバレになるので詳しくは言えないんですが、実は最後に敦子が由紀に言うセリフの中に美月ちゃんが私に話してくれたエピソードを1つだけ入れているんです」

山本「えっ!? 今初めて聞きました(笑)。だから自分と重なる部分があったんだ」

三島「私は自分で脚本を書いて演出をしたので、自分の小さなカケラはどの役にも全員に入っているんです。少女たちも大人たちも今置かれている状況の中で闇を抱えているんですが、たった1人、稲垣吾郎さん演じる高雄さんだけが事件に巻き込まれただけで彼に闇はないんです。特に共感するのは由紀のすごく好きなんだけど好きだと言えないところかな。私の高校時代はバスケ部と、小説や脚本を書く文芸部に入っていました。他の映画で描かれているようなキラキラした感じや壁ドンなんかはなかったですね(笑)」

―山本さんは稲垣さんとのシーンが多かったと思いますが撮影はいかがでしたか?

山本「すごく時間がかかるシーンがあったんですが、稲垣さんは何も言わず最後まで付き合ってくださって、本当に感謝しています。現場での稲垣さんはずっと高雄さんモードのままで、カメラが回っていない時も高雄さんのような感じでした」

―女子高生の心のなかに潜む闇を描くにあたって男性陣や大人も重要な役どころとなっていますね。監督はどういったお話をされましたか?

三島「基本的にこの映画に出てくる大人ってロクな大人じゃないんですよね(笑)。その中で稲垣さんには、高雄さんという役はたった1人だけ人を許すことができる人間なので、崇高な存在であって欲しい、落ちた自分を受け入れて、きちんと自分と向き合い生きていく人間を演じて欲しいと伝えました。あとは、教師の小倉役のアンジャッシュの児嶋さんは小説家になりたい夢を持っているけど自分には才能がないということに気づいている深い闇を持っているので全ての行動や発言はその裏返しに見えるようにしてもらいたい、そして変態のおじさんを演じてくれた菅原大吉さんには、もし家族関係がうまくいっていたらこんなことはしないと思うんですよねという話をしました(笑)」

 

少女

少女

2人の女子高生が「死体ってみたことある?」という転校生の何気ないひと言をきっかけに、死とは何なのか? 死を知りたいという願望に囚われる。“本当の死”を理解できたら闇から解放されるのではないか――少女たちはそれぞれの方法で“死の瞬間”を見ようとする。それは何とも刺激的な物語の始まりだった――

  • 原作:湊かなえ『少女』(双葉文庫)
  • 監督:三島有紀子
  • 出演::本田翼、山本美月、真剣佑、稲垣吾郎、ほか
10.8(土)全国公開

映画オフィシャルサイト

©2016「少女」製作委員会

 

取材を終えて・・・

ch STAFF
九州
kokoro
高1
映画はドキドキ、ハラハラしてすごく面白かったし、主人公が高校生で共感するところもたくさんありました。インタビューでは、山本美月ちゃんも初めて知ったエピソードや、おふたりの高校時代のお話も聞けてすごく嬉しかったです♪

 
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