人々の身近にアートがある社会を目指す モーフィング加藤社長に高校生がインタビュー

株式会社モーフィング 加藤晃央社長

デザインの重要性が年々高まっていく中、ユニークな発想で創り手と企業を繋ぐ株式会社モーフィングの加藤社長にch高校生スタッフがインタビュー!

マイナスポイントをすべてプラスに転じていく加藤社長の自由な発想は目からウロコ!

社長に会いたい 第17回

株式会社モーフィング
加藤晃央 社長

Q. どんな会社か教えてください!

日本でもアートが人々の生活により身近になり、社会にアートがあふれることを目指して、アーティストと企業を繋ぐ役を担っています。広告の受注制作から、商業施設や街を舞台にしたアート企画の展開、アーティスト向けのキュレーションサイトやフリーペーパーの発行、アーティストmagma(廃材や電動機具、樹脂などを組み合わせて作品を生み出すユニット)やAi Ozaki(いま第一線で活躍するプロップスタイリスト)のマネジメントを行っています。

Q. 起業に至ったきっかけは何だったのですか?

僕は高校卒業後、武蔵野美術大学の芸術文化学科に進みました。大学の中で唯一 “物を作らない” 学科。美術を学ぶのと同時に、お笑い集団「にがウーロン」を結成して活動していたのですが、周りは創る才能のある人ばかり。そんな中で僕は挫折やコンプレックスを抱えながら、広報や会計の裏方を担当していました。大学3年で、にがウーロンの人気が伸び悩んでいた時、もっとお客さんを呼ぶために、美大生のいない世界でまったく違う環境に身を置いて社会勉強をしてみようとベンチャーキャピタルのインターンに飛び込みました。

そこは想像通りの異世界。僕はベンチャーの社長たちが間借りしているシェアオフィスの受付をすることになり、それぞれの社長に郵便物を届けたり、会議室の予約管理をしながら、50人ほどいる社長と話す機会を得たのです。会社だって物を売ろうとしたら、デザインは重要になってきます。「美大生」と聞くと皆さん興味を持ってくれて、「名刺のデザインできる?」「WEBは作れる?」と聞かれ、ローコストで良質なデザインを求める企業と、仕事や経験が欲しい友達の美大生を繋ぐ役を担うようになり、その後、大学4年生の時に起業しました。それが今の原型です。

Q. 高校生の時はどんな学生でしたか?

目立ってリーダーシップを取るようなタイプではなかったです(笑)。自分が社長になるなんてまったく考えていなかったですね。ただ、僕の通っていた長野県の須坂高校は、文化祭で毎年大きな龍を学校全員でグラウンド一面に作って、文化祭当日、弓道部が龍に火を放って燃やすのが恒例行事でした。高校2年の時に、龍の設計・デザインを手がけていた3年生の先輩が、東京芸術大学に進学するらしいと聞いて “カッコ良いな” と思い、僕も芸大を志しました。

Q. 常に心掛けていることはありますか?

境界を超えること、ですね。僕の好きな考え方は “Wメジャー” (2つの専門領域)を作ること。海外ではよくあるのですが、例えばずっと哲学を勉強していた人が突き詰めた結果、アート領域に入ったり、法律を勉強しながら別のジャンルを極めたり。自分が辿ってきた道はいつか必ず活かせる時が来るので、やりたいことがあるなら、まず何かに特化して突き進めれば良いと思います。

Q. 今後の展望を教えてください!

昨年から、“芸術銀行”のプロジェクトを始めています。アーティストたちの作品(現在6000点ほど)を大きな倉庫に預かり、「ART STAND」というサイトにすべてアップして、閲覧者が気軽に作品を見て「レンタル」することができるサービスです。買うとなると抵抗があるけど、レンタルなら気軽にアートが楽しめます。アーティストのジャンルも様々なので絵画からインテリアまで揃っていて、さまざまなテーマでWEB上の展覧会も行っています。
 

加藤社長にお聞きした
社長になるために必要な3つのこと

  • 出会いと仲間

    仕事は1人ではできません。大学繋がりの仲間はもちろん、ベンチャーキャピタルで出会った人たちとの出会いはとても大切。

  • 誰かのためにすること

    僕の場合、自分のために何かをするというよりは、誰かの役に立ちたいという気持ちが常に原動力になっています。

  • 境界を超えていく

    大学3年生の時に「脱美大」をして、ベンチャー企業のインターンを経験したことは、発想やアイデアなどの面で可能性を大きく広げてくれました。

 

株式会社モーフィング 加藤晃央社長

加藤 晃央 Akiou Kato
’83年、長野県出身。’03年、武蔵野美術大学芸術文化学科入学。お笑い創作集団「にがウーロン」を結成。大学3年生の時にベンチャーキャピタルにインターンとして入り、大学4年で美大生と企業とを結ぶ、株式会社モーフィングを設立。他社からの内定を断り、卒業後も国分寺を拠点に運営を続ける。

株式会社モーフィング 
 
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取材を終えて

ch STAFF
関東
かな 高2
以前からずっと気になっていた会社、モーフィング。絶妙な脱力感の中に仲間に対する思いやりのある、とても気さくな加藤社長の高校時代・大学時代のお話はとても興味深かったです!
ch STAFF
関東
くるみ 高2
自分の将来のことだけでなく、周りの人のこともよく考えて先を見る加藤社長はとても素敵でした。今後の進路の参考になるお話をたくさんお伺いできました。

 
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