『ファインディング・ドリー』の海洋生物監修に声優も 諦めなかったから“さかなクン”になれた

さかなクン ファインディング・ドリー

世界にニモブームを巻き起こしたディズニー/ピクサー映画『ファインディング・ニモ』の大冒険から1年後を舞台に、忘れんぼうの心優しいドリーを主人公に描く新たな物語『ファインディング・ドリー』が公開される。

海洋生物監修とマンボウ役の声優を務めた、さかなクンにch高校生スタッフがインタビュー!

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ファインディング・ドリー

さかなクン

楽しさ・恐怖・切なさ…
あらゆる感情が込められたシリーズ

 

……まずは、13年前、初めて『ファインディング・ニモ』をご覧になった時はどんな感想を持たれましたか?

わぁ! お魚さんの世界だ! そうそう、海の中って差し込む光とか波とかこんな感じ! CGでこんな風に再現できるんだ!と本当に感動いたしました。ニモちゃん家族が楽しそうにしているシーンから一変、オニカマスに襲われて、たった1つニモちゃんの卵が残るという、楽しくもあり、恐怖感もあり、切なさもあり…あらゆる感情が込められている映画だと思いました。

……では今回の『ファインディング・ドリー』のご感想は?

今回はドリーちゃんのギョ家族を捜してグレートバリアリーフからアメリカのモントレー、さらには水族館にも旅して行くのですが、スケール感がアップしていましたね! 『ニモ』の1年後のお話なので繋がっている部分も多く、懐かしい!という気持ちもギョざいました。

……吹替版の声優さんとしてもご出演されているんですね。

はい! マンボウちゃんの役として登場させていただきました! 子供の頃のドリーちゃんに道を尋ねられて答える役なんですが、マンボウちゃんのおおらかな感じをその一言に込めました。マンボウちゃんってフグの一種でフグの親玉的存在なんです。さかなクン、いつも頭の上のハコフグちゃんと一緒にいるくらい、超憧れのお魚の1つなので本当に嬉しかったです。

……今回もドリーやニモ親子に加えてユニークなキャラクターがたくさん出てきますね!

そうですね! 青い体に黒い模様が特徴的なナンヨウハギのドリーちゃんは、黒い模様が画家のパレットの形に見えることから英名は「パレットサージョンフィッシュ(pallete surgeonfish)」と呼ばれていて、尻尾のあたりに外科のお医者さまのメスのような刺を持っています。正面から見るととても平べったい体をしていて、危険を感じた時にさっとサンゴの隙間に入り込みます。他にも水族館から自然界に帰りたがらない、ちょいワルなタコのハンクも面白いですよね! タコは群れを作らずに単独行動する生き物で、イタリアのナポリ臨海実験所の研究では、大好物のカニを入れた複雑な容器のフタを開けて獲る好奇心旺盛で優秀なタコさんや、逆に全然やる気のないタコさんなどそれぞれ性格が違うことが発表されています。

ファインディング・ドリー
 

好きなことは諦めずに
いろんな方向から試してみて欲しい

 
……さかなクンは、小さい頃からずっとお魚が好きだったのですか?

もう、小さい頃からお魚と絵を描くことが好きでした。学校の成績が悪かったので母は先生から「もう少し授業に集中してもらえないか」と言われたそうなのですが、その時母は「先生、みんながそんな風に同じようにしていたら全員がロボットみたいになっちゃいますよ。うちの子はハイハイしていた頃から魚と絵を描くことが好きなのでそれで良いんです」と言ってくれたそうです。

……将来の進路のことで迷っている高校生に何かアドバイスをお願いします!

さかなクンの場合は、お魚に携わるお仕事じゃないと絶対できないと思って、お魚屋さんやお寿司屋さん、水族館の飼育員さん、熱帯魚屋さん…すべてやりました。でも、どれも合わなかったんです。お寿司を握れば、シャリがおにぎりみたいになっちゃうし、お皿洗っても割っちゃうし。お魚屋さんでも日本には4200種、世界には3万種ほどのお魚がいるのに、毎日30種類くらいのお魚にしか会えない。もっと研究したい! 絵を描きたい! 表現したい! って。そんな時、良いタイミングで良い出会いに恵まれて、今のさかなクンのお仕事をさせていただけるようになりました。だから、とにかく好きなことを諦めずに持ち続けて欲しいなと思います。可能性があるものをとことんいろんな方向でやってみるのも良いでギョざいますね!

 
さかなクン
国立大学法人 東京海洋大学名誉博士、客員准教授。お魚の豊富な知識と楽しいトークで人気。’10年には絶滅したと思われていたクニマスの生息確認に貢献。’12年「海洋立国推進功労者」として内閣総理大臣賞を受賞。

 

ファインディング・ドリー

  • 監督:アンドリュー・スタントン
  • 脚本:ヴィクトリア・ストラウス
  • 製作総指揮:ジョン・ラセター
  • 声の出演(日本語吹替):ドリー/エレン・デジェネレス(室井滋)、マーリン/アルバート・ブルックス(木梨憲武)、ニモ/ヘイデン・ローレンス(菊地慶)、ハンク/エド・オニール(上川隆也)、デスティニー/ケイトリン・オルソン(中村アン)

STORY
『ファインディング・ニモ』の冒険より1年後。忘れん坊で心優しいドリーの家族を探す、ドリーとニモ親子、楽しい仲間たちの物語。オーストラリアのグレートバリアリーフから断片的な記憶を頼りにアメリカへと渡る一同。ドリーの家族は水族館の中に!? 人間の文字が読め、クジラ語が話せるドリーの秘密もそこにあった…!

7.16(土)公開

映画オフィシャルサイト

©2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 

取材を終えて…

ch STAFF
関東
ちはる 高3
さかなクンのお話は、お魚の知識と楽しいエピソードで溢れ、本当に面白かったです。小さい頃からずっと好きだったお魚に携わるためにいろんな職業に就いてきて今があるというお話、好きなことを一生懸命追求される姿勢に感動しました。映画は映像もとてもキレイでキャラクターがとにかく可愛いです!
 
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さかなクン ファインディング・ドリー