7年連続で顧客満足度第1位を獲得したスターフライヤーの松石社長に高校生がインタビュー

2015年度JCSI(日本版顧客満足度指数)7年連続で国内航空 顧客満足度第1位を獲得した、航空会社スターフライヤーの松石社長にch高校生スタッフがインタビュー!

社長に会いたい 第10回

株式会社スターフライヤー
松石禎己社長

Q1. どんな航空会社なのですか?

 北九州市を拠点とする新規航空会社で、06年に就航開始し今年3月で10周年を迎えます。

 スターフライヤーは、180席設置可能な機材をあえて150席に減らして座席間隔を広くして快適な座席空間を作り、かつ全てのシートを革張りにしました。

 さらに、全席にテレビモニターを付け、また、タリーズと共同開発したオリジナルコーヒーとチョコレート等のこだわりの機内サービスを充実しました。大手航空会社と同様もしくはそれ以上のサービスでありながらも、大手よりも安めの運賃設定としています。

 また、24時間離着陸が可能な北九州空港の利点を生かし、24時間運航したいという思いからスターフライヤーの機体の垂直尾翼は左右で色が異なり、(飛行機を後から見た場合)左は黒で夜を、右は白で昼を表しています。

Q2. 7年連続顧客満足度No.1を獲得できている要因は?

 サービスの訓練はもちろん行っていますが、客室乗務員、旅客係員、コールセンターのオペレーターなど、個々のスタッフが各セクションで考えて、お客様に接しているからだと思います。

 最近は「おもてなし、おもてなし」とよく言われますが、私は「おもてなし」を実践するには「思いやり」がないといけないと思っています。マニュアル通りでは、お客さまが何を求めているかがわかりませんからね。

 考え方の違う多くのお客さまがいらっしゃり、かつ同じ人でも朝と晩では気分が違うこともあるので、お客さまの気持ちを理解するのは難しいとは分かっていますが、それでも「分かるようになれ、それがプロだ!」といつも私は言っていますね。

 今後は他の航空会社とは違う“スターフライヤーらしさ”の追求が必要だと感じています。

Q3. 高校生のうちにしておいたら良いことってありますか?

 今自分が与えられたものをちゃんとこなす、ということですね。「やれ」と言われたらそれをやる。社会人になってこれまで、希望していた部署とは異なる部署に配属されたこともありました。当時は「なんでこんなところに回されるのか?!」と思いましたが、社会人人生は自分の思う通りにはなりません。でもそれを一つ一つこなしていったからこそ、こうして今の私がある。たとえ、その時はその必要性や意味が分からなくてもね。

 他には、今の時代、海外と日常的にやり取りもありますから、語学は必要だと思いますね。あと、私が高校生の頃はきちんと計画を立てていたかな。高校1年になった時に、大学に行くためには朝何時に起きてこれとこれを勉強するとかね。実際にやっていたかは別にして(笑)。

Q4. 社長はなぜ飛行機に携わったのですか?

 私は高校時代本当はパイロットになりたかった。しかし、視力が落ちたのでパイロットは諦めて、工学部を受けました。それでも4年間勉強して、航空に携わる仕事を諦めきれず整備士になろうと入社試験を受けたらANAに受かったから入っちゃった(笑)。

 冗談は別にして、整備部門の経験は今でも役に立っています。通常現場を経て管理部門へと進むわけですが、管理部門の仕事は、最前線のスタッフが働きやすい環境を作るのも仕事のひとつなので、現場を経験することは非常に役に立ちます。

Q5. 社長の目指す社風は?

 まず、笑いが絶えないこと。笑いがない会社って面白くないでしょう?

 他にも、私は社員から直接意見を出してもらえるように心がけています。例えば、今年のお正月に実施した「初日の出フライト」です。社員が手探りで試行錯誤しながら作り上げたイベントですが、2年連続で担当している女性社員の顔つきが、去年はすごく大変そうだったのに、今年は全然違いました。

 上空で初日の出を見るので、夜明け前の早い時間から準備が必要なのですが、「社長、朝2時には集合してくださいね!お願いします!」って。私なんか「ハイ」って聞いてるだけ(笑)。社員に任せて自信を持ってもらうことも大事です。

松石社長にお聞きした
社長になるために必要な3つのこと

  • 諦めないこと

    諦めたらそこで止まってしまう。とにかく継続すること。私は1年前には腕立て伏せ10回もできなかったのに今は毎日100回できています(笑)。諦めなければ、大概のことはできますよ!

  • 社員のために仕事をすること

    会社のために仕事をしてしまうと、やってはいけないことまでしてしまうんです。「会社のため」といって不正に走ってしまったり、結局自分のためになっていたりね。

  • 決断力/判断力があること

    みんなが色々な意見を出したときに、「よし、これで行くぞ」ときちんと言えること。会議でも、出たアイデアに対して「いつまでに」「誰が」「何をするか」まで決めないと物事は進まないですよね。

ch STAFF ゆり 高3
マニュアルじゃなく相手を思っておもてなしをするってスゴイ!
ch STAFF りの 高2
笑いの絶えない社長さん! こんな会社って理想です!

学年は取材当時のものです。

当記事はch FILES 2月号(2016/1/20発行)に掲載したものに一部加筆訂正しています。

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松石 禎己 Sadami Matsuishi

’53年、長崎県出身。62歳。九州大学工学部卒業後、’75年全日本空輸に入社。整備や運航部門を担当。その後、スカイネットアジア航空(現ソラシドエア)副社長などを経て、’14年3月にスターフライヤー顧問に、同年6月に同社社長に就任した。

スターフライヤー公式サイト