映画「エヴェレスト 神々の山嶺」平山監督にキリマンジャロ制覇の高校生登山家がインタビュー

エヴェレスト 神々の山嶺
映画 | インタビュー

エヴェレスト 神々の山嶺

 岡田准一さん、阿部寛さん主演の映画『エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)』。

 夢枕獏さんの原作に忠実にエヴェレストで撮影された映像は、観る側も固唾を飲むほどに緊張感あふれる超大作。

 平山秀幸監督にch高校生スタッフが制作秘話を聞きました!

 

ch STAFF りの 高2
すさまじい緊迫感!!
★★★★★


 

世界最高峰のエヴェレストを舞台に
標高5,200m、氷点下20℃での撮影

 

▶︎大自然の迫力が押し迫ってくるような映像と音がすごくて、感動しました。

 はじめに映画化の話をもらった時は、エヴェレストなんて世界で一番大きな自然だし、何があるかわからないし、“本当にやれるの?”って。しかも僕は高所恐怖症だし(笑)。ただ、夢枕獏さんの原作にその怖さを凌ぐような力強さがありました。

▶︎実際にエヴェレストで撮影されたのはどういう想いからですか?

 例えばセットで発泡スチロールの雪を降らせても、画面から寒さの空気が伝わらない。でも氷点下20℃の中で本当に寒くて辛いと、俳優さんが辛い芝居をしなくてすみます。お芝居しなくても勝手に鼻水が流れているし、その人の丸ごとが見えてしまう。真っ白い吹雪の中の何も見えないところにずーっと立ってると、“セットで良かったじゃん”って思いそうになりましたけどね(笑)。

▶︎キャスティングはどのように決められたんですか?

 キャスティングはプロデューサーが決めたんだけど、岡田さんも阿部さんもオファーをしたら即答でOKを出してくれて。エヴェレストなんて普通では行けないところだから、面白がって参加してくれたみたいですね。撮影は5,200mの地点でしましたが、高山病にならないように上がっては降り、上がっては降り、10日間かけて徐々に体を慣らしながらその地点まで上がって行ったんです。岡田さんは途中で撮影をしながらなんですが、阿部さんは山の上での撮影しかなかったんだけど、一緒に上がって。そうすると徐々に二人の顔が、「深町」と「羽生」という役の顔になっていくんだよね。たとえ高山病にならなかったとしても、ヘリコプターで楽に上がってしまっていたら、リアリティがなくなって全然違っていたでしょうね。

▶︎岡田さんも阿部さんも本当に役そのものでしたね。

 去年の暮れにV6のコンサートに行ったんだけど、そこに深町(岡田さんの役名)はいなかった。いやぁ~別人でしたね(笑)。プロだから切り替えるんだね。阿部さんなんて3年前はローマ人、今回はネパール人みたいな日本人、だもんね!

【L to R】chスタッフ りの 高1/平山秀幸監督/chスタッフ 齋藤佳憲 高1

【L to R】ch STAFF りの 高1/平山秀幸監督/ch STAFF 齋藤佳憲 高1

 

準備万端で撮影に挑めども
予期せぬことは次々と起こり…

 
▶︎海外の、しかも雪山での撮影で大変なこともたくさんあったんじゃないですか?

 朝起きたら近くで雪崩が起きていたり、吹雪で撮れないという日もありましたし、何より標高5,200mまで撮影機材を持って上がらなきゃいけないでしょ? 一緒に上がってくれたシェルパ(ネパールの少数民族。外国人登山家たちの案内や荷物運びを務める)さんやポーターさんたちに、普通は30kgの荷物までしか持たないところを頼み込んで、60kgもあるバッテリーを持って上がってもらったり。

▶︎こういった撮影の場合、絵コンテなどはラフに作っておくんですか?

 僕はそれまで山には登ったことがないからNHKの資料などをたくさん見て、絵コンテは綿密に作りました。もちろん机上のプランでその通りにはいかないから、何か起きた場合は臨機応変に絵コンテは捨てる。それでも特に大人数が関わる時やアクションなど危険が伴う場合は、絵コンテはとても重要になってきます。外国で言葉が通じなくても絵があると伝わりやすいですしね。

▶︎︎この撮影を終えて何か変化したことはありましたか?

 撮影を終えてから山に登るようになったスタッフがたくさんいます。尾野真千子さんも富士山に登られているし、今現在、ヒマラヤに行ってるスタッフがいたり。スクリプターさんは、女性なんだけど“エヴェレストに登れたのなら”ということで今アフリカの仕事に連れて行かれていたりね(笑)。

 

エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)

原作 : 夢枕獏「神々の山嶺」(角川文庫・集英社文庫)

監督 : 平山秀幸

出演 : 岡田准一、阿部寛、尾野真千子、他

3.12(土)公開

映画オフィシャルサイト

©2016「エヴェレスト 神々の山嶺」製作委員会

 
実はこのインタビューには、世界7大陸の最高峰制覇を目指す高校生登山家、齋藤佳憲君もchスタッフとして参加してくれました!
 

ch STAFF 齋藤佳憲 高1
’15年9月にキリマンジャロ登頂。最年少での世界7大陸最高峰登頂を目指しています。将来の夢はハリウッドの撮影監督になること。YouTubeも観て下さい!
 
 齋藤君はキリマンジャロ(標高5895メートル)に続き、このインタビューが行われた直後の16年2月20日には、オーストラリア大陸最高峰コジオスコ(標高2228メートル)にも登頂成功。

 将来は映像作家を志している彼。登山家としてもすごいけど、登山中に撮影するドキュメンタリー映像のクオリティもすごい!
 
齋藤君のドキュメンタリー映像はこちら


 
 齋藤君にとって今回の平山秀幸監督へのインタビューは大きな刺激になったはず。これからも夢に挑戦を続ける彼を応援しよう!

エヴェレスト 神々の山嶺