“音”を届けるスペシャリスト「音響エンジニア」はケーブル巻きに命をかける?

シゴトFILES vol.4

音響エンジニア

 

あらゆる音の表現を演出するスペシャリスト


 放送局や録音スタジオ、コンサートホール、ライブハウスなどで、さまざまな専門機材を操って音響効果を調整するのが音響エンジニアの仕事だ。

 放送で使われる音楽や効果音などを最大限に生かす演出やレコーディングでのミキシング、イベントやライブ会場でのPA(パブリック・アドレス)操作など、活躍の場は多岐にわたる。

 たとえば、規模の大きなコンサートなどでは、PAオペレーターがチームで行動。ステージで演奏された音が観客席に最良な形で届けられるよう調整を行う、まさにコンサートの成功を司る影の立役者的存在なのだ。

 この仕事に就くために必要な資格はとくに無いが、音響専門機器の操作に強いだけでなく、確かなサウンドを作り上げるための知識として、楽譜の読解力などの音楽的知識も求められる。また、コミュニケーション能力も重要。演奏するミュージシャンとの信頼関係なくして、最高の作品は生まれないのである。

 

音響の技術は踏んだ場数がものを言う


 音響エンジニアに必要なのは、音響工学の知識と微妙な音の違いを聞き分けられる音感の鋭さだ。まずは、専門学校の音響学科などで音響関連の基礎をしっかり習得することが近道。在学中にライブハウスやイベント制作会社などでのアルバイトで、現場での経験を積んでおけば就職も有利になるかもしれない。

 音響エンジニアは場数を踏んだぶんレベルアップできる職種なので、最初は見習いからでも現場でコツコツと学べば、音感も磨かれてくるはずだ。

 
 

ベストな音を届けるために必要不可欠な存在


 活躍の場がコンサートホールやライブハウス、テレビ、舞台なので、華やかなイメージに見られがちな職業。しかし、コンサートミキサーの場合は、アンプの設置など会場の設営を行う体力が必要だし、スタジオミキサーは作業の都合で徹夜になることもあるなど、裏方なりの過酷さもある。

 それでも人気アーティストのコンサートやレコーディングでは、テクニックとセンスを持った音響エンジニアが必要不可欠。観客に最高のサウンドを届ける役割として、今後さらに強く求められる人材と言える。

 

音響エンジニアになるには?


 まずは専門学校などで音響関連技術の基礎をしっかり学ぼう。さらに、アルバイトなどで現場経験を増やし、音響会社や録音スタジオへの就職を目指そう。

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こんな人が向いている!


 音楽が好きであることはもちろん必須条件。バンド経験のある音響エンジニアも多いので、音楽知識に長けている人にはもってこいの職業だ。

 
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文と絵:デヴォン山岡